日々の生活に未完成リップスパークルがあるのは当たり前のこと。自分にとっては手や足のように、完全に身体の一部だから、それが無くなるなんて想像出来ないです。

  12月15日(木)に白金高輪 SELENE b2.を舞台に行う、未完成リップスパークルのワンマン公演「未完成リップスパークル7thワンマンライブ「七転八起のシンデレラ」。この日より、新メンバーとして双葉ことはが加入。未完成リップスパークルは4人編成になる。

  同公演は、3人体制の未完成リップスパークルとして最後の日であり、4人の新体制として始まりの日になる。Chiap!では、未完成リップスパークルのメンバーのパーソナルな部分へスポットを当てて紹介。ここでは、七瀬美優がアイドルを目指したきっかけ話を伺った。

未完成リップスパークル
「未完成だから、きっと未来は変えられる」をコンセプトとするアイドルグループ。通称ミリスパ。 ジャンルを問わない幅広い楽曲と会場を巻き込み盛り上がるパフォーマンスが魅力のグループ。
https://www.milispa.com/

わたし「絶対に一緒のステージに立つまで頑張ろう」「その約束を果たすまでは絶対にやめない」と、それをモチベーションに頑張っていました。

――美優さんがアイドルを好きになった理由から教えてください。

七瀬美優:もともとはAAAさんが大好きで、ファンどうしでAAAのコピーユニットを組んで真似たり、踊りが上手くなりたくてダンスを習ったりしていました。わたし、三重県出身なんですけど。わたしが学生時代、名古屋にSKE48が誕生。たまたま劇場公演を観に行く機会があり、三重から名古屋まで公演を観に行きました。そこで衝撃を受けたことが、わたしの意識を大きく変えました。

 もちろんAAAは大好きでしたけど。当時のわたしは「AAAはすごく尊敬しているアーティスト。でも、わたしがなるべきなのはアイドル」という意識に変わっていました。当時はまだ高校生でしたけど、劇場公演にも足繁く通えば、アイドルのオーディションもいろいろと受け始めました。

  あの頃は、表立って「アイドルを目指します」と言える環境でもなかったから、裏でこっそりアイドルのオーディションを受け続ければ、「今のわたしのスキルでは、まだまだアイドルにはなれない。もっと自分を磨かなきゃ」と、ダンスとヴォーカルのスクールに通いながら。ファン心理も学ばなきゃと、空いてる時間は名古屋のメイドカフェで働いてもいました。そんな日々を過ごしていく中、ローカルアイドルとして活動をする機会を得ました。それからは、ローカルアイドル活動をしながら、その合間にメイドカフェで働きつつ、ダンスやヴォーカルのレッスンを受けてという毎日を送っていました。

――気がついたら、忙しい日々を送っていたんですね。

七瀬美優:相応に充実感もありましたけど。このままでは、どうしても活動の範囲が愛知県に限定されてしまう。加えて、東京から遠征でライブに来るアイドルさんたちと対バン活動をしていく中、東京で活動しているアイドルさんは、同い年でもすごく年上に見える垢抜けた方々ばかり。その姿を間近で見ながら、「わたしも東京でアイドル活動をすることで、もっと自分を磨けるのではないか」「もっと変われるんじゃないか」と思い始め、上京を決意しました。

――そこから、なぜ未完成リップスパークルへ??

七瀬美優:上京を決意した頃、前の事務所時代の先輩アイドルさんがテレビ番組に特集として出ていました。わたし、メンバー3人が作りだすハーモニーに心を奪われれば、その事務所で新しくアイドルグループを立ち上げるためのオーディションを始めたことを知り、応募。そこから今に至っています。

――ちなみに、SKE48のオーディションも…。

七瀬美優:受けました(笑)。わたし、SKE48の劇場公演へ通っている頃、古川愛李さんがわたしの推しでした。あの頃は、よく握手会で「オーディションでどうアピールしたら印象に残るのか」「面接で何を言ったらいいのか」など相談をしながら、いろんなアドバイスをもらっていました。しかもあの当時、「一緒のステージに立てるのを待ってるよ」と言われ、わたし「絶対に一緒のステージに立つまで頑張ろう」「その約束を果たすまでは絶対にやめない」と、それをモチベーションに頑張っていました。

  でも、わたしが一緒のステージに立つ立場へなる前に愛李さんは卒業をしてしまいました。だけど今はイラストレーターや絵本作家として活動をしているから、たとえ同じステージではなくとも、未完成リップスパークルとしての頑張り次第で一緒にお仕事をする機会を作ることは出来るかなと思っているように、そこもわたしのモチベーションにしています。

――そんな美優さんも、未完成リップスパークルを辞めようかと考えていた時期もありましたよね。

七瀬美優:ありましたね(笑)。わたし、高校時代からずっとアイドルになることを目標に、自分の青春時代をすべてアイドルにまつわることへ費やしてきました。あの頃は、アイドル以外の道など考えたこともなかったけど。アイドル活動を長く続けていく中、ふっと「わたしはアイドル活動以外のことを何も知らない。それって本当に良いのかな」と考えが巡りだし、自分の気持ちに迷いが生じたときがありました。今でこそ、胸を張ってアイドルという職業を誇れますけど。異なる道へ踏みだすべきなのかな??と迷った時期も正直ありました。それを乗り越えて、今の自分があります。

――アイドルの道を邁進しようと決めた理由も気になります。

七瀬美優:「やりたいことを達成できてないのに、ここで辞めたら絶対に後悔する」「もし、アイドル活動を辞めるとするなら、それは夢や目標を達成し、自分で納得してから」と思ったことが大きいです。未完成リップスパークルとして達成できてないことはいろいろとあります。それをやり遂げないことには未完成リップスパークルを、アイドル活動を辞めるなんてできません。

――そんな美優さんの、モチベーションになっているものは何かも教えてください。

七瀬美優:やっぱし、ファンの人たちの存在が一番大きいです。アイドル活動って、応援してくれるファンの人たちがいるからこそ出来ること。アイドルって、人を笑顔にしてゆく職業ですけど、わたしは、ファンの人たちにわたし自身を笑顔にしてもらっていることが多いなと感じています。わたしは考え込みやすく、すぐにネガティブな思考へ持っていきがちの性格。そんなわたしに自信を与え、輝かせてくれるのも、ファンの人たちがいるがいるから。それがなかったら、ここまで頑張れていなかったし、とっくにアイドル活動を辞めていたと思います。

 わたしが、未完成リップスパークルを辞めたいと思ったときに踏みとどまれたのも、ファンの人たちが、わたしをアイドルとして輝かせてくれたこともすごく大きいです。それと、スタッフさんたちが毎回いろんな挑戦を与え,それを乗り越えるたびに、また新しい挑戦の道を止まることなく作り続けてくれることで、たとえその歩みがゆっくりでも、着実に成長しているなと感じ続けてこれたのも大きかったと思います。

――そんな美優さんにとって、未完成リップスパークルとはどんな存在ですか。

七瀬美優:生活の一部どころか、身体の一部になっています。歯磨きやお風呂に入るのと同じように、日々の生活に未完成リップスパークルがあるのは当たり前のこと。自分にとっては手や足のように、完全に身体の一部だから、それがなくなるなんて想像出来ないです。

PHOTO:Chiap!
TEXT:長澤智典  

 

★インフォメーション★

未完成リップスパークル7thワンマンライブ「七転八起のシンデレラ 」

■日程:2022年12月15日(木)
■会場:白金高輪 SELENE b2
■時間:OPEN 17:45 / START 18:30(予定)
■料金:前売り\3,000(+1D)/当日\3,500(+1D)
https://t.livepocket.jp/e/ydzbw

新体制1stワンマンライブ
■日程 : 2023年3月15日(水)
■会場 : CLUB CITTA’

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