「日本がどや顔で誇れる文化を世界に向けて発信していくプロジェクトとして結成。メンバーは、それぞれ日本の各都道府県を背負った伝道師として暗躍中」、それがBANZAI JAPAN。
単独公演としては通算5回目、11月24日(金)川崎クラブチッタを舞台に、BANZAI JAPANは「BANZAI JAPANスペシャルライブ『千人斬り~1/1000の純情な愛情』」と題した、動員1000人を目標にしたワンマンライブを行った。
当日は9月に発売した1stアルバム『一富士二鷹三ばんざい!』へ収録した楽曲や、この日が初披露となる新曲も5曲披露。はたして、BANZAI JAPANは1000名様動員を成功させたのか…。その日の模様を、ここにお伝えしよう。
伝道師(メンバー)たちを紹介する映像に続き、スクリーンへシルエットとなり姿を現した伝道師たち。ライブは『大和撫子の日が昇る』が流れると同時に幕が落ち、テープ弾の発射に合わせスタート。楽曲の持つ勢いへ重なるように彼女たちは力強く凛々しく歌い、華麗に舞い踊りだした。広いステージの上で15人が一斉に攻めゆく姿は圧巻だ。赤いタオルを振りまわし、観客たちの気持ちを熱く昂らせる伝道師たち。和太鼓や三味線の音色も激しい和要素満載な楽曲が、もっともっとと気持ちを熱く昂らせてゆく。「BANZAI JAPANいざ、出陣!!」、伝道師たちは手にした扇子を振り翳し、魂を鼓舞する『大江戸パレード』に乗せ、華麗に、時には蹴りなどを加え、躍動的なパフォーマンスを披露。「歌え、騒げ」、その歌詞通り、始まったばかりとはいえ、場内には早くも湯気立つ熱気の予感が満ちていた。伝道師とファンたちによる「BANZAI!!」の掛け合いの迫力が、興奮を呼び起こす。何より、伝道師らの切れ良い踊りに視線がずっと惹かれ続けていた。
「オイオイ!!」伝道師たちの煽りに刺激され起きたコール。軽快に弾む『なないろパラソル』が、熱した魂へ眩しい視線を注いでゆく。2STEPを踏み、舞台上からカラフルな歌のシャワーを降り注ぐ伝道師たち。場内には、彼女たちの動きに合わせ扇子を振るファンたちも。後半には,「うっ、ほい」コールやフロアーにサークルも生まれていたように、騒がずにいれない感情に場内は包まれていた。雅な音色が響きだした。疾走する和ロックナンバー『願い星』に合わせ、扇子を手に、激しくも艶やかな踊りを魅せる伝道師たち。美しく軽やかな踊りなのに、そこへ躍動を覚えるのも、彼女たちが力いっぱい舞い歌っていたから?!。愛しい人を想う気持ちへ胸をキュンと疼かせつつも、疾走する演奏と歌に刺激を受け騒がずにいれない気分。乙女心綴った歌詞なのに、とても感情を躍動させる歌だ。「大好きなあなたまで届いて欲しい」、その想いを大勢の人たちが熱狂に変え受け止めていた。
なんて魅力的なんだろう、胸をウキウキと弾ませる乙女ロマンチックな『清く正しく美しく』にハートが射抜かれた。清く正しく美しく咲き誇る乙女たちの姿が、とても眩しく瞼に焼きついた。終盤には一緒に「ラララ」と歌えば、熱いコールをぶつける風景も生まれていた。
続く『せんすがないっ!!!!!』では、扇子を探すコミカルなパフォーマンスも披露。「扇子ないけど扇子振って」と扇子を振りながら唄うメンバーたち。コミカル風に見せて、じつはグッと感情昂る落ちサビを用意したりと、ワクワクした気持ちを心地好く高め続ける歌なのが嬉しいじゃない。最期に、伝道師らが手にした扇子を観客たちへ手渡していた風景も印象的だった。
「こんBANZAI!!」の挨拶の後には、伝道師たちのトークコーナーへ。伝道師たちは自己紹介したあとに、次々と消えてゆく。唯一残った藤崎ふみが、司会のぴんきーと一緒に、しばしコミカルな話に興じていた。
ここからは「SHOWROOM」で行った企画より生まれたコーナーへ。「春夏秋冬企画」で勝ち残った伝道師が、四季をテーマにした楽曲のリードヴォーカルを取れるというこの企画。選ばれたのが、藤崎ふみ、笹川ささ、菜花まりあ、安原めいの4人。ファンたちはすでにその事実を知りながらも、誰がどの季節の歌をどんなスタイルで届けるのかはまったく知らされてない。ファンたちの誰もが、4人がどの季節の楽曲を歌い登場するのかを、心待ちにしていた。「春夏秋冬企画」のように、まずは”春”からスタート。春を舞台にした『コノハナサクヤ姫』をフロントで歌ったのが、安原めい。彼女は3人編成で『コノハナサクヤ姫』を艶やかさを秘めながらも可愛く歌い、可憐に舞い踊っていた。ギラギラとした夏の日射しを連れてきたのが、リードに菜花まりあを据えた総勢7人のチーム。彼女たちは『Parallel Summer』を歌いながら、舞台上を目一杯使い、自分たちが夏の日射しとなり、フロアー中に眩しい刺激のシャワーを降り注いでいった。
彩る風景を変えるようにキュンとロマンチックに秋の優しい風を吹かせたのが、リードヴォーカルを笹川ささが担当した『放課後メビウス』、4人チームの彼女たちは、恋に恋する乙女たちが集まりヒソヒソと秘めた想いをガールズトークするように歌いかけてきた。青春学園物語のような歌として心へ届いたのも、4人のピュアでロマンチックな心模様が胸をキュンとときめかせるほど美しかったから?!。最後に、冬の季節へ誘うに相応しい『星を探して』をソロで唄ったのが藤崎ふみ。クリスマスべルの音(ね)と浪漫な音色を響かせるピアノの旋律に乗せ、藤崎ふみは白いドレス姿で一人、冬の妖精となり、ロマンチックな想いを探すように優しく歌いかけてきた。その姿は、真冬に現れた雪の妖精のよう?!。見惚れる姿と歌声に合わせ、フロアーではいくつものオレンジのサイリウムが優しく揺れていた。終盤には舞台前へと座り、ファンたちと至近距離で唄う場面も、その触れ合い、ロマンチック過ぎるよ!!ここで、リードを取った4人が、軽く歌った楽曲を紹介してくれた。
「春曲はですね、春川愛美ちゃんと藤崎しおりちゃんの3人で歌いました。『コノハナサクヤ姫』はすごくポップな感じの和な曲で、すごく切ない恋の歌。みんなのことを思って歌ったから、届いてたら嬉しいです」(安原めい)
「夏曲の『Parallel Summer』はなんと王道アイドル曲ということで、まさかわたしが王道アイドル曲をやるとは思わなかったので嬉しかったです。みんなが一生懸命に落ちサビでケチャしてたのもすごく嬉しかったです」(菜花まりあ)
「秋曲の『放課後メビウス』はですね、ちょっと昔懐かしい感じのアイドルソングをイメージして作ってくださったんですけど。この曲を作ってくださった方へ、原田知世さんの『時をかける少女』をイメージしてくださいと言われたので、映画をめっちゃ観て頑張りました」(笹川ささ)
「夏がいいなぁと思ってたんですけど、まさか私が冬曲の『星を探して』を歌うとはとは夢にも思わなかったです」(藤崎ふみ)
さらにここで、5曲目の新曲を披露。それが岡田実音さんが作曲をした、四季をひとまとめにしたナンバーの『春夏秋冬SMILE』。凛々しくも力強い幕開け。「新しい風か背中を押した」という歌詞通り、とても力強く背中を押してゆく、雄大な四季の景観を歌詞や楽曲へ詰め込みながら強い意志を示した楽曲だ。伝道師たちも扇子を振りながら、気持ちを熱く鼓舞してゆく『春夏秋冬SMILE』へ込み上げる感情を重ね合わせ歌っていた。ここで、司会を担当したぴんきーとお笑い芸人ビスケッティの佐竹正史によるトークショーを実施。メンバーの着替えが終わったころで、クループを代表し、安原めいがファンたちへ向けた手紙を読み始めた。かなりの長文だったように、詳しい内容は会場で直接耳にした人たちだけの素敵な想い出にしておくとして、最期に告げたメンバーたちの想いのみを以下へ記そうと思う。
「今、目の前にいるみなさんにとってアイドルとはどういうものでしょうか?。みなさんに私たちはどう映っているでしょうか?。出会えたみんなをワクワクさせて元気にする存在になりたいって何時も思って活動しています。アイドルとは未完成で、ファンの人たちと一緒に完成する存在のように、すごい魅力的な部分があるなって思います。私たちは今はまだ小さいグループだけど、みなさんが応援して良かったって誇れる素敵なグループになれるように、ステージに立てる毎日に感謝して、これからも日々精進していきます。私たちBANZAI JAPAN伝道師一同、みなさまの機会と愛情を全力で受け止めて日進月歩挑み続けていきます。絶対に後悔はさせません。私たちの天下統一への道を見守っていてください。これからもBANZAI JAPANをよろしくお願いします」
「頭振っていこうぜ」、後半戦は、激しい和メタルナンバー『新月咲く夜の隠れんぼ』からスタート。なんて切れ味鋭い踊りなんだ、凛々しく、攻めるように唄う伝道師たちの声が「もっともっと気持ち昂らせろよ」と呼びかけてゆくようだ。楽曲の中へ艶やかな要素も折り込みながら、BANZAI JAPANは雄々しく激しく攻めてきた。凛々しいどころじゃない、その雄々しき姿が強烈に目の前へとせまってきた。その様に刺激を受け、声を張り上げ騒がずにいれなかった。フロアーから飛び交う「うっ、ほい」の猛々しい叫びが、その熱気を物語っていた。
軽快に弾むようにポップナンバー『START』が飛び出した。フワフワと空へ飛んでゆくような軽やかな気持ちに彼女たちは心を染め上げてくれた。心が青空色に染まった気分!?。「振り向かずいくよ」、気持ちに勇気を注ぎ込む『START』に触れていると、彼女たちと一緒にステップ踏みながら明日へ駆けだしたくなる。そんな気持ちに、心がどんどん染まってゆく。それが嬉しかった。
駆けだした気持ちをさらに加速するように届けたのが、『Coordinate to Future』。伝道師たちの笑顔に導かれ、感情がぐんぐん明るく染まってゆく。ときめきの指数が弧を描いて上昇してゆくよう!?。このワクワクを、もっともっとスパークさせたい。彼女たちの青春の香り抱かせるポップな歌をたらふくお腹に詰め込みながら、パンパンに気持ちを膨らませたい気分だ。
「次はみんなで一緒に歌いますよ」。名曲『明日があるさ』をフォローアップし、会場中の人たちと気持ちを一つに♪明日がある 明日がある 明日があるさ♪とウキウキな気持ちのもと歌えば、舞台上には、ゆるキャラの新宿あわわ君と安倍信三に扮したお笑い芸人ビスケッティの佐竹正史、司会のぴんきーも登場し、一緒にはしゃいでいた。いいよね、無邪気な心で一つになって騒げるって…。 ライブはラストスパートへ。伝道師たちが次々とマイクをリレー、キュートにハートフルに届けた『トコロマンス』。全員の心が一つに重なりあった歌声や「大好きよ」の声に、胸の昂りを抑えられなかった。好きが止まらない気持って、こんな風にロマンチックな色へ心が染まりきったときに感じるのかも知れないな。「大好きよ」「俺もー」の掛け合いも最高じゃない。
最後にBANZAI JAPANは,『バンザイじゃぱん!』をバースト!!。一気に会場全体を祭りの風景へと塗り変え、彼女たちは「うっ、ほい!!」の声が飛び交う空間へ染め上げていった。サビでは、伝道師たちもファンたちも手にした扇子を大きく振りながら、一緒に「BANZAI」気分を満喫。 みんなで一緒に「BANZAI!!」と声を上げはしゃいでいるとき、誰しもの心が無邪気な少年少女に戻っていた。何より、伝道師たちが伝えた「満員御礼ありがとう」の言葉が本当に嬉しかった。熱狂的なアンコールの声を受け、伝道師らがふたたび舞台へ姿を表した。披露したのが、美しくも目美やかな表情から、一気に明るく弾け飛んだ様に変貌した和ディスコ曲『今夜とってもダンスでざんす!』。15人の伝道師らが「そいやっそー!!」と掛け声を上げ、ふたたび会場を華やかな宴の場へ染め出した。観客たちも伝道師たちと一緒に飛び跳ね続けていたように、心がパリピ色に染まり、扇子片手に大はしゃぎ。「テンション上げて踊りましょ」の歌詞通り、場内は踊り騒ぐ宴の場へしっかり塗り変えられていた。「ふつつかもんの私たちですが、最高の大和撫子になってみせます」。最後は、大小様々なバルーンもフロアーに舞い続けた『大和撫子の日が昇る』だ。可憐で凛々しい大和撫子になることを宣言するように、15人の大和撫子候補生たちが艶やかに、凛々しい歌声を響かせ、熱狂の中、ファンたちに未来へ突き進む誓いを立てていた。彼女たちが、天下を統一するまではまだまだ長い道のりが続くだろう。でもきっと彼女たちなら、その誓いを胸にこれからも走り続けてくれるに違いない。
来年は日本全国を舞台にした活動も予定しているBANZAI JAPAN。この勢いを全国へと広げ、天下統一へ向け、これからも躍進し続けて欲しい。彼女たちのこれからの活躍、乞ご期待だ。
PHOTO: YUSUKE YAMANAKA(Chiap!)/KIDA MINATO(Chiap!)
TEXT:長澤智典
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-セットリスト-
『大和撫子の日が昇る』
『大江戸パレード』
『なないろパラソル』
『願い星』
『清く正しく美しく』
『せんすがないっ!!!!!』
『コノハナサクヤ姫』
『Parallel Summer』
『放課後メビウス』
『星を探して』
『春夏秋冬SMILE』
『新月咲く夜の隠れんぼ』
『START』
『Coordinate to Future』
『明日があるさ』(ショート)
『トコロマンス』(ショート)
『バンザイじゃぱん!』
-ENCORE-
『今夜とってもダンスでざんす!』
『大和撫子の日が昇る』
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