ーー早速ですが、アイドルを始めようと思ったきっかけを教えていただけますか?

松山あおい(以下松山) 小さい頃から兄弟の影響でマンガ・アニメ・ゲームがすごく好きだったんです。その中でも、ポップンミュージックというゲームが特に好きでした。初めはそのポップンミュージックの主題歌を歌う人になりたいと思って、アニソンシンガーを目指すようになりました。アニソンシンガーになればポップンミュージックにも曲が入るんじゃないかと思って(笑)

あと、アニソンって歌詞も良いし歌ってると元気がもらえるんですよ。

ーーアニソンシンガーに向けて活動をしていくわけですが、最初のライブは覚えていますか?

松山 初めてのライブは、秋葉原の雑居ビルの2~3階の場所でお客さんよりも演者さんの方が多く、いわゆる地底ライブというものでした。でも途中からそういうライブに出続けてもアニソンシンガーになれないと思い、事務所のスタッフの方のアドバイスもあり路上ライブに立つようになりました。路上で歌っていく内に、段々とライブに行かない人にも楽しんでもらえるように歌いたいと思うようになりました。

初めの頃は、とにかく知ってもらおうと思ってチラシを配っていました。チラシは、けっこう受け取ってもらえたんです。
でも、実際に自分を知らない環境で歌ってみたらほぼ誰も立ち止まらないことが当たり前。多くて3人くらいでした。
通りすがりの人に「下手くそ」ってすごい言われて、悔しかったけれども、歌を聞いてもらいたいって気持ちを込めて活動するようになってから段々といろんな人に興味をもってもらえるようになりました。

ーー悔しい思いをしながらも、続けることのできたモチベーションを教えていただけますか?

松山 やはり、反応してくれる方がいて、応援してくれると頑張ろうって思えます。遡れば昔、路上ライブで3人が立ち止まってくれたことも重要だと思いました。そして、チラシを受け取ってもらえたということ。そこから、Twitterをフォローしてくださったり、動画にコメントを頂くこと。歌を聞いてくれた一人一人、一つ一つのアクションがモチベーションになっています。

ーー松山さんのファンの方たちは団結力がすごいですよね。

松山 生配信を毎日するようになってからすごく強くなったなと思います。ライブ配信で大きなチャンスを掴みたい時に、他の人がやらない生活を全て見せる配信をしていました。家バレとか危ないリスクがあるのでおススメはしませんけど笑 お家から色んな事を発信することで、ファンの方にも楽しんでもらえるし、より身近な存在になりました。

ーーライブを見てると、初めて松山さんのライブを見る人も楽しそうにしてますよね。

松山 ライブが初めての人でもノリについていけるっていうのを今も大切にしています。なので、私の場合は音源にコールが入ってるんですよ。これは声出しのタイミングを皆で合わせることが出来るようにしたことがきっかけですね。ユニットを組んでいれば、煽り担当の方がいたりすると思うんですけど一人だと難しかった。なので、音源に(コールを)入れてしまおうというスタイルになりました。

ーー色んなアイテムが登場したりもしますよね。

松山 リングフィットを使う曲があるんですけど、配信で運動のゲームをやっていて出てきたアイディアなんです。配信を見ていた方は、もちろんついてこれるんですけど、見ていない方にもついてきてもらうためにMCでしっかり説明しています。いきなり(リングフィットを)やってしまうと、初めての方は全く分からずに置いてけぼりになってしまうのでそんな人をつくらないよう意識しています。常に初めての方がいることを念頭に置いて、きちんと説明をすることが大事かなって思います。私、待ち時間が15分とかあると1/3はMCなんですよ。ちょっとやりすぎだと思うんですけどね(笑)

あとは、最近は同じセトリのライブをやらないっていうのも意識しています。同じ曲を歌うにしても、順番が違うだけで本当に違うライブになるんです。それを意識してから、より熱心になってくれました。

ーー対バンライブとワンマンライブで意識を分けているところもありますか?

松山 対バンライブは初めて見てくれる方がいるので、1曲くらいは可愛いのを入れます。最初は、大人しめに入って段々と濃くしていくっていうのはよくやる流れですね。ワンマンとか好きな人しかいない時は、やっぱり変なことしますね(笑)全身タイツのダンサーさんとか、ワンマンだからこそ出来ることを意識しています。

昔は、バレンタインの時にはフルーチェ作って配ったり、リングフィットアドベンチャーを本編の半分以上も費やしてみたり変なことやってましたね。でも、ネタをやりすぎて曲が少ないって言われたので、最近はちゃんと曲もいっぱい歌ってネタもやることを意識しています。

大成功をおさめたワンマンライブの裏側

ーー次にWARP SHINJUKUで行われた生誕ワンマンライブについてお話を聞かせて下さい。生誕ワンマンライブをやろうと思った時の心境は覚えていますか?

松山 アイドルコロシアムという大会の会場がWARP SHINJUKUだったんです。その大会に出ている内に、「いつか生誕はここがいいな」と思うようになりました。会場のスタッフさんにも気に入っていただけて、4ヶ月以上「ここで生誕やりたいです!」って言い続けて借りることができましたね。借りられることが決まって安心しました。でも、広い会場なので「埋められるかな?」っていう不安も生まれました。

ーー会場ありき、というのは珍しいですね。どうしても借りたかった理由を教えてもらえますか?

松山 会場の雰囲気が良いこと、アクセスが良いこと。あとは照明さんと音響さんが、すっっごく良かったんですよ。スタッフさんの気合がすごかったところが決め手でした。「こんな最高なところでやりたいな」って思ったんです。

ーー実際やってみてどうでしたか?

松山 最高でした!170名の方に来ていただくことが出来ました。ステージから見る景色が満員で、初めての方もすごい楽しそうに見てくれて嬉しかったです。200人は超えませんでしたが、実際にフロアに出てみると「満員じゃん!」って思いました。逆に300人来ていたら、もも上げ出来なかったです(笑)

ーー満員になって良かったですね!松山さんも告知や活動、大変だったと思います。

松山 「これに来たらどうなるんですか?」というのがポイントで、「来てくれたら絶対に楽しませる。初めての方でも楽しませる自信があるので来てほしい」って自信をもって告知しました。「よかったら来てね」じゃなくて、「絶対に楽しいから来て!」悩んでるなら楽しいよってアピールしましたね。

ーーWARP SHINJUKUから更に熱量も上がってるように感じました。

松山 大きくて楽しいことがあった後は、ファンの方も「じゃあ、次はどれだけ楽しいんだろう」って期待があることでより熱くなるのかなと思います。その後、名古屋でもイベントをやらせていただいたんですけど、生誕に来れなかった方も含めて歌をお届けしてきました。

進化を続ける松山あおい。視線の先は・・・

松山 WARP SHINJUKUの後、名古屋でもイベントをしたんです。名古屋も会場の雰囲気もいいし、”楽しもう”っていう熱い気持ちがあるなと思いました。名古屋に遠征をして、現地の方や東京から来てくれた方が一緒になって盛り上げてくれました。東京でやるのとは、また違った熱量があります。遠征は生配信やYouTubeを通じて、色んな地域の方が知ってくれるようになったので、そのみんなに会いに行こうって思っています。来てだけじゃなくて「私も行くよ」って言ってますね。

今はライブ活動がメインなんですが、歌以外のお仕事もやりたいなと思っています。ミス秋葉という大きい大会が11月13日にあって、それに選ばれると秋葉原をPRする活動が出来るんです。そういうのに関わって活動を広げていきたいなと思いました。

私は、秋葉原でデビューだったので、ミス秋葉に選ばれたら色んなお店に恩返しをしたり、海外公演にも出られたりするので絶対なりたいなと思ってます。去年も決勝までは行けたのですが、残念ながら選ばれませんでした。なので、今回は1年かけて準備をしてきました。ここで選ばれることは、次の活動への広がりを見せる大切なコンテストだと思っています。すごく自信を持って準備しているので、みんなに楽しみにしていて欲しいです。

ーー松山あおいさんはずっと向上心の塊を感じてて、常に上を見て活動されてますよね。

松山 「もっともっと色んなことをしたい」ってどんどん求めちゃいますね。他の方とも何か絡めてというのが中々ないので、どんどん関わってもっと盛り上がっていきたいと思います。

ーー子供の頃からずっと向上心!明るい!熱血!みたいな感じだったんでしょうか?

松山 昔はすごい内気な子どもで、人前で歌うなんてありえないくらいで。教室の隅で一人で絵を描いているような感じの子でしたね。歌の活動を始めてからすごく変わりました。それまでは、人と関わるのが怖かったんです。でも、活動を通していろんな方と関わっていく内に、段々と楽しいなって思えるようになりました。

ーーファンと共に、活動と共に変わってきたんですね。最後に、そんな記事を読んでくださったこれまでのファンの方々、これからのファンの皆様にメッセージをお願いします!

松山 この記事を最後まで読んでくださってありがとうございます!もし、ライブに行きたいなって思ってもらえたら、絶対に楽しいので来てくれると嬉しいです。現地で会えない方もインターネット投稿も頑張っているのでぜひぜひ見てください。

 

撮影:大村樹里
取材&編集:Chiap!
テキスト:いとり

 

松山あおい

『クリエイティブうたのおねえさん』
夢は世界調教!年齢や性別関係なく、たくさんの方に元気と笑顔と感動を届けたい。
作ることが全体的に得意。(HPより引用)

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