お馴染みのSEが流れ「最期はここで。」の言葉がフロアに響き、3人が姿を表す。スウィートでオルタナティブなアイドル、「最期はここで。」は百田あこ、宇野麻里奈、青山夢音のメンバーで構成される、新しいアイドル。今回、惜しまれながらも最後のステージをZircoTokyoで行った。

最期はここで。
http://saigohakokode.jp
メンバー
百田あこ
宇野麻里奈
青山夢音

「潮騒生活協同組合」が流れ、息の合ったパフォーマンスを見せた。そして続く「てとてときみと」。”エモい”という言葉がピッタリなこの2曲に「(これが)最後だよ!」の煽りを併せて会場の温度を上げて行く。

個性的で一度聞いたら忘れることのできない楽曲。それぞれのメンバーの個性が紡ぐステージ。これがラストという実感はまだ湧かなかった。

MCでは”酒クズ”を自称する宇野麻里奈さんはスミノフを持って登場。各メンバーは今後の活動について発表した。

宇野「これからの活動は未定ですがアイドルは続けます。初めてのアイドル活動で不安や辛かって事も沢山ありました。その時に支えてくれて、応援してくれた皆がいてアイドルを続けられました。これからも私たち三人を宜しくお願いします」

馬鹿な私が話します、と場を和ませた百田あこは「メイド喫茶や撮影会は今まで通り、やる予定です。またアイドルをする事があったら、ステーッジに立つ事があったら笑顔で(私を)迎えてほしい。私にとっても最期はここで。は初めてのアイドル。メンバーがこの3人でよかった。大勢のさいここファンができて良かった。私が本当に(命が)最期の時は”最期はここで。をやってたな”と思い返すと思います。ファンの皆を忘れません」と締めた。

涙ながらに青山夢音は「アイドル活動は継続する。また発表があるのでtwitterをチェックしてください。今まで病んだりして辛い事や辞めたいと思った事もあったけどメンバーや応援してくれた皆がいて良かった。ありがとう」とお礼を述べた。

それぞれの言葉を胸に受け、座っていたファンに「立てよ!」という煽りでパフォーマンスに戻る。「体温」、「潮騒生活協同組合」と続く最期はここで。のパフォーマンスに、誰もが食い入ってステージを眺めた。わいた。ステージを終えた後もまだ終わらせたくない、という感情がステージにもフロアにも残っていた。

「最期はここで。の最後はここでおわらねーぞ!」というファンの声でアンコールが起こる。戻ってきてほしい、という一心で叫び続けるファンの声に、再び登場したメンバーは再度、「体温」を魅せる。涙をこらえながら、一生懸命にパフォーマンスを行う彼女達が印象的だった。

誰もが辛く、でも最高の思い出にしたいという想いが集まったZircoTokyo。フロアもステージも最後の時間を噛みしめるように沸き、歌い、踊る空間だった。

感動のまま終えたラストステージ。
最期はここで。はきっと僕たちが亡くなる直前にメンバーとそしてこの日の事を思い出すんだと思う。
今まで沢山の笑いと癒しと感動を与えてくれたメンバーに、そして楽曲に。パフォーマンスに。
最期はここで。はファンもメンバーも感謝に包まれながら、活動を終えた。

これからも活動して行くメンバー達。きっと誰もが「最期はここで。」を忘れず、大事に思いながら日々を頑張って行く。
そんな最期はここで。を大事にしてくれたメンバーのそれぞれの活動、これからも応援していきたい。

TEXT&PHOT:やわらかゆーすけ(YYman)

<<セットリスト>>
1.潮騒生活協同組合
2.てとてときみと
3.WinterBabies
4.体温
5.潮騒生活協同組合
アンコール
6.体温