7月31日(火)、中野サンプラザを舞台にTIG「Tokyo Influencer Girls 2018」が開催された。イベント公式サイト上に「インフルエンサーとして勢いのあるガールズアーティストたちが、東京に集結。第1回目はハロプロの聖地である中野サンプラザで開催。各出演者たちの更なる飛躍と発信を後押しするために誕生したイベント」と記されている。文字通り、今話題の、もしくは今後に期待が集まっているアイドル・ガールズアーティストたちが、この日、中野サンプラザに集結した。
出演したのは、X21/elfin’/ハコイリ♡ムスメ/純情のアフィリア/イケてるハーツ/ピュアリーモンスター/アイドルカレッジ/hy4_4yh/マジカル・パンチライン/Ange☆Reve/lyrical school/Yamakatsu/FRUiTY/萌えこれ学園/アオハルsince2015/BONBON!!chocolate/QPICCO/Happy Hours/天空音パレード/KAMOがネギをしょってくるッ!!! /メトロポリス/Feam/放課後プリンセス/Cupitron/柊木りお/です。ラビッツ/安島菜々など、計27組。MCに、ポケライブTV『推しすぎ!アイドルちゃんねる。』のMCでもお馴染み、さがね正裕(X-GUN)が登場。
萌えこれ学園(この日、唯一2ステージ実施)のライブを皮切りに、最後を飾ったlyrical schoolまで、7時間10分ノンストップで熱狂醒めやらぬライブが繰り広げられた。以下、注目のアイドルたちのライブの模様をいくつかピックアップしてお届けしよう。

90年代渋谷系の香りを放つアオハルsince2015。彼女たちは、若葉の匂いを覚えさせるフレッシュな香りを振りまくステージングを展開。楽曲へも、爽やかな風を覚えるピュアさを濃縮。新メンバーで活動再開してからまだ2ヶ月目という彼女たちだからこそ、表情もあどけない。

 北海道を拠点に活動中のFRUiTY。彼女たちは冒頭から、激しいギターサウンドの上へ切なさを抱いた歌を乗せ、触れた人たちの気持ちに昂る熱を生み出してゆく。心をキュッと疼かせる表情も魅力だが、やはり彼女たちには感情を思いきり熱く高める開放的な楽曲がとても似合う。短い時間でどれだけインパクトを与えるかがイベントでは勝負のように、FRUiTYは感情高揚ソングを次々と並べ、FRUiTY流の熱いパーティライブを描きだしていった。

アイドル界で長く活動を続けているアイドルカレッジ。姿形を変えながら、気づけば大所帯ユニットに。それだけメンバーがいれば個性も十人十色。と思いきや、そのステージからは一様にして無垢で真っ直ぐな姿勢が伝わってきた。全員が純白な衣装姿、全員がひとつになって届ける歌には素直に見惚れてしまう。ノンストップで、巧みにフォーメーションを変えながら、情熱あふれる歌を響かせてゆく。常に正統派な姿勢を貫く姿、その真っ直ぐな青春模様を描くエンターテイメントなステージングこそ、アイドルカレッジらしいスタイル。

清純派アイドルの代表格Ange☆Reveのライブは、触れた人たちを一瞬にしてファンタジックな夢物語の中へと連れ出してゆく。この日も最初から胸をドキドキ高鳴らせ、彼女たちの描く愛らしい恋物語のキャストの一員として、共に青春を謳歌。楽曲が進むにつれ、ドキドキとした胸の鼓動も昂り続ける。

「全日本美声美女コンテスト」でグランプリを獲得した2人による、美声美女ユニットのelfin’。「美声」を魅力に据えているように、ハイトーンを活かした伸びやかな歌声が弾むように楽曲の上で終始軽快に踊り続けていた。演じるような様を歌の中へ取り入れてるところも、elfin’のステージングの魅力のひとつ。演劇の一場面を……と言うよりも、2人でミュージカルを描くようにライブを進行してゆくところに強く惹かれた。どんな楽曲にも巧みにドラマを投影してゆくelfin’、これから彼女たちがどのように成長していくのか楽しみだ。

「全日本国民的美少女コンテスト」のファイナリストで構成されたユニット、X21。10代の女の子たちの青春の一場面が、歌を通して次々と心のスクリーンに描き出されてゆく。彼女たち自身が物語の主人公となり、キラキラとした眩しさを放つ。

80年代~90年代のアイドルソングのカバーを中心に「癒しと安らぎとトキメキを届ける」をコンセプトに活動中のハコイリ♡ムスメ。なんて清楚で可憐な少女たちの姿だろう。まさに乙女という言葉を体現している。この日はサマーチューンを中心に構成。トロピカルな歌謡ポップチューンからAOR要素をもったときめく夏曲など、昭和時代の良質な歌謡曲へ現代のフレイバーをまぶした歌が次々と甦る。あの当時の歌謡ポップに熱中した人なら、心が青春時代にプレイバックするだろう。

 最初からパワーとエナジー全開でぶつかってゆく姿勢が、マジパンらしい。広い舞台という理由もあり、彼女たちの動きもとても躍動的だ。「魔法」をコンセプトに活動中のマジカル・パンチライン。胸にグイグイとせまる彼女たちのライブに触れていると、元気の魔法にかかった気分。この日のステージでも大胆でパワフルな姿から、ポップでマジカルながらも魂が熱く燃え盛る歌まで、多様な楽曲の色を投影しなから、マジカル・パンチラインは終始観客たちをグイグイ引き込むステージングを見せていた。
 
「テクノ・エレクトロ要素×アイドル」をコンセプトに活動中のCupitron。エレクトロなサウンドをベースに据えているとはいえ、3人の歌声がとても耳心地よくてキャッチー。いきなり『銀河鉄道999』のエレポップなカバー曲から始まるのも嬉しい意外性。今秋よりユニット名を変えて新たな活動を行うCupitron。現在の名義では、この日のライブが最後。そのファイナルを大きな舞台の上で飾れたのも、メンバーらにとっては嬉しい思い出になっただろう。
         
山口県をベースに活動中のYamakatsu。地方アイドルといえば「ご当地アイドル」のイメージ。それも今は昔。彼女たちのように時代に則した音楽性を提示しながらも、すれてない真っ直ぐな想いをぶつける姿こそが、魅力的に見えてくる。天真爛漫さと、とにかく真っ直ぐに気持ちをぶつける姿へ、熱く共鳴。素直に応援したくなっていた。着飾らない姿も好印象。注目したいグループのひとつ。

  今年、中野サンプラザでの単独公演も決定している萌えこれ学園。客席でも、最初からクライマックスにも似た熱狂の光景が広がってゆく。次々と歌の表情を変えながら、熱した空気へさらに熱を加えるステージングを披露。1人の先生と11人の生徒たちが、心をひとつに飽くなき理想へ向かい突き進むステージングに、眩しい青春の息吹を感じずにいられなかった。目標は、日本武道館。その情熱のままで走り続けてほしい。

 今「もっとも近い、会えるアイドル」のひとつとして活躍中の純情のアフィリア。中野サンプラザという大きな舞台の上で、彼女たちの原点と言えるアフィリア制服姿で登場。「魔法学院」の設定通り、エンターテイメント性の高いステージを披露した。
           
 イベントのトリを飾ったGirl’s Rapのパイオニアグループlyrical school。彼女たちのステージは、心地好く弾むHIP HOPのビートに乗せ、ぴょんぴょん飛び跳ねラップするメンバーたち。その動きに合わせ、フロアーでもリズムに合わせ跳ねる観客たちの姿も。終始、夏休みを満喫するようにガールズパーティしてゆく様を描き出したlyrical school。さすがトリを飾るに相応しい、心地好く温かい熱をもって、このイベントをしっかりとシメてくれた。

TEXT:長澤智典

8月18日(土) 23:00 – 23:30 放送予定
リニューアルした「推しすぎ!アイドルちゃんねる。」が2になって復活!
第一弾は7月31日に中野サンプラザで開催されたTokyo Influencer Girls 2018のダイジェストと当日インタビューの模様を全グループ一気に公開!!
https://freshlive.tv/ibr/226175

Tokyo Influencer Girls Web
http://tig.tokyo/

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