“Sweet but Passionate”をコンセプトに活動をスタートさせたgigi(ジジ)。ジジはフランス語で少女を意味する。メンバーは、のあ/ゆうか/なおの3人。スタイリッシュ&ポップでエレクトロな楽曲と、しゃぼん玉のようにキラキラと輝く3人の歌声をミックス。ほぼワンカットで撮影し、先行配信したMV『スカートの中の宇宙しか知らない』を耳にした人たちの間からは、「これは、アイドルが歌う新世代の渋谷系スタイル」という声も上がっているらしい。確かに、耳心地好くもお洒落でCLUB MUSIC寄りなエレポップな音楽性と3人のプチウィスパー(繊細)な声質からは、往年の渋谷系の香りも漂ってくる。でも、しっかりと時代へ寄り添った音楽性も示しているように、意識高い系でレトロフューチャーなポップ感をgigiの音楽には覚えてゆく。

そんなgigiが、11月4日(月・祝)渋谷TAKE OFF 7を舞台にデビュー主催公演「水玉祭 Vol.22~gigiデビュー&のあ生誕~」を行った。この日は、事務所主催定期イベントである「水玉祭」と合同で開催。しかも、デビューライブと同時にメンバー”のあ”の生誕祭もと、2つのお祝い事を兼ねて実施。

デビューライブらしく初々しさをもったステージングを披露。この日は、『スカートの中の宇宙しか知らない』『らぶ♡アクエリアス』『東京LOVE STORY』と2曲のオリジナルナンバーと、カバー曲を歌唱。『らぶ♡アクエリアス』はポップなタイトルとは裏腹に、かのFLYING KIDSを思わせるエモーショナルな夏曲。そして、『東京LOVE STORY』はシンガーソングライターの大石理乃の同名曲をアレンジカバーしたアンサーソング。しっとりとしたイントロからはじまり、サビは感情的に歌い上げるパーティーアンセムだ。

初々しいステージングはもちろん、初見でも耳へスーッと馴染んでゆくポップさとキャッチーな曲たちのように、楽曲勝負で挑んでゆく姿勢も感じさせられた。MCのときには、のあの生誕祭を祝う場面も、ファンたちからの花束のプレゼントを手に、涙ぐんでいたのあの姿も初々しかった。

gigiとしての活動は始まったばかり。ふわふわっとした、つかんだとたんにパチンと弾けそうな繊細で危うさを持った姿へ「守ってあげたくなる」意識も覚えてしまうように、一緒に成長するというよりも、どんな風にたくましさを身につけてゆくかを見守りたい。そんな感覚を今のgigiには覚えてしまう。まずは、これからの活動を温かく見守ろうか。

PHOTO:井戸隆明
TEXT:長澤智典 

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『スカートの中の宇宙しか知らない』

★インフォメーション★

学芸大学駅前秋祭り 11月10日(日)16:00~16:15出演